信州りんごの今
2021.04.29
信州りんごの花が満開です。
今年は花が2週間ほど早く、養蜂家もりんご農家さんもバタバタとしております。
複数のりんご農家さんとお話しする機会が多いのですが、みなさん口を揃えて「蜂がいない」と言います。
私見ですが農薬の影響だと思います。
子供の頃に見た、田んぼのカブトガニやイナゴ、トンボやアブなど
めっきり見なくなりました。
様々な農作物に使われるネオニコチノイド系の農薬は
はっきりと節足昆虫に影響あり
と書かれております。
作物によって害虫とされる生き物は異なりますが、特定の種類の虫に効く薬など無いのでしょう。
南信の友達の果樹園おうぎや農園さんは、ミツバチの好む花を積極的に畑に植える活動をしています。
春夏秋を通して何かしらの蜜源があることで、ポリネーターである野生の虫たちのご飯を用意しているのです。
今は協力してどんな花やハーブを植えたらいいか相談しあって、苗の交換などをしております。
蜂がいない、、と嘆く農家さんには、蜜源になる花も植えるといいですよーっと答えています。
花粉交配で養蜂家は収入を得ますが、自然の虫がいなくなることは、それよりももっと大きな問題です。
さらに最近感じることは、農家の高齢化です。
りんごの受粉を担うマメコバチの巣を、りんご農家さんは用意しています。
ヨシという植物を数年に一度新しく短く切って、束ねて、、という作業があります。
もうそこまでやる体力はないというおじいさんがいました。
そこまでもうしなくていいよ、とも思いました。
少子高齢化社会では仕方のない現象なのかもしれません。
けど、何故野生のポリネーターが減ってきているのか、自分たち若い世代が考えなくてはなりません。
農薬乱用で受けてきた恩恵とデメリット、一周回って持続不可能な現行農法を少しずつ変えていくのは、これからの世代のするべきことだと思います。
沈黙の春が実際に訪れています。
話変わって、農家のおじいちゃん、おばあちゃんとの雑談は楽しい、日々風を感じて気候や動植物の変化に敏感な人たちとは話が合うし、りんごやりんごジュースを差し入れてくれたり
りんごについての知識を引っ張り出して、だんだんと詳しくなってきました。
3月から4月初旬は温暖な気候で、花が進むだけ進んで最近はめっきり気温低めの信州。
一体どうなることやら、、でも心配してもしょうがない!!
自分は新しい蜂場探しとハーブ園の手入れとミツバチの内見と家庭菜園の毎日です。さらに新商品開発と養蜂体験のプラン作りもしたい!!
明日はどんな風が吹くだろう!!?